

どの部材や設備を使うか(標準仕様)は、その会社の自社基準によって全く違います。ですから、厳密に比較する場合は、なるべく同じ基準、条件で各社に見積もってもらい、それを比較する必要があります。つまり、『A社とB社から見積をもらって、同じ金額だった』からといって『両社に差が無い』と考えてはいけないということになります。なにしろ、一生に一度の大きなお買い物なのですから、十分比較・検討する事が『後悔のない住まいづくり』の基本です。
例えば、設備関係です。キッチンならどのメーカーの、どのようなグレードのものが見積書に含まれているのかを比較することができます。大まかな価格はカタログをみたり、メーカーに確認すれば小売価格はわかりますし、どの程度の品かは容易に判断する事ができます。
さて、問題は柱等の部材に関わる部分です。『そんなことはシロウトだからわからない』とお考えになる方も多いと思いますが、面倒がらずに次の事を比較してみてください。


工業製品ですから比較的品質、性能に大きな差はありませんが『柱や梁の本数と、太さ』を比較してみてください。
『天然物』になる訳ですから、品質に大きな影響を与える産地の確認も必要です、一口に『檜』といっても、その品質は様々で、成長が早く30年位で製材される『九州産の檜』と、厳しい環境で育つために成長が遅く、製材まで60年を必要とする『東濃産』等の檜では、構造材としての性能(強度等)や、見た目(色や肌触り)等は大きく変わってきますし、当然、値段も大きく違います。また、JIS規格による『品質等級』もありますので、併せて確認してください。
全ての部材を比較する事は難しいかも知れませんが、住宅の骨格と言える柱や梁については、ぜひ品質や本数、太さを確認しておいた方が良いでしょう。

そこで、検討している建築会社に対して詳細な見積を作成してくれるように依頼しましょう。
もし、『そこまでは出せません、大丈夫ですから信頼してください。』というような曖昧な返答であった場合は考えものです。『高い買い物』をするのですから『どのような部材をどれ位使用するからいくら』というように、きちんと価格面で納得できる説明をしてくれないといけないはずです。消費者は購入を検討するにあたって、このような情報を知る権利があります。

それでは、例として、30坪でA社、B社、C社の見積を例にとって説明しましょう。
本体価格(坪単価)は同じであっても、オプション工事と付帯工事を『込み』としたA社と『別』としたB社では320万円もの差が生じます。
C社の場合『坪単価29万円!』と評判の業者だけに建物本体坪単価は、他の2社とくらべると、安い印象があります。さらに担当者に価格交渉すると『お客様だけ特別に100万円値引きして1,520万円でどうでしょうか?』と言われたとします。
感覚的には、『C社は建物本体価格(坪単価)が他より安くて、しかも『100万円も値引きしてもらった!』と、喜んでしまいそうですが、実は付帯工事やオプション工事を含めた総額では、逆に高くなる場合もあり得るのです。

もちろん、『金額差』だけでなく『品質(仕様)の差』もチェックする事も忘れてはいけません。厳密に価格を比較する為には、見積書の内訳、つまり部材の品質と数量を揃える必要があります。いくら、金額が同じでも、柱の本数や品質が違ったりしていたら、価格だけを較べても『どちらが本当に安いか?』という比較はできません。
あなたの見積は大丈夫ですか?
少しでも疑問がある方は、イデアホームにご相談ください。
