

檜の品質がどんなによくても、強度に優れていても、それはあくまで建材の話。長く暮らせる家づくりには、確かな設計・施工が必要なのは言うまでもありません。そしてその「確かさ」を計る物差しのひとつが「構造計算」。記憶に新しいマンションやホテルの耐震偽造問題以降、家を選ぶお客様も構造計算に関しては慎重になっているようです。現行の建築基準法では、木造2階建て住宅の構造計算には、簡易な計算法「略算法」で計算する方法が採用されています。「略算法でよい」と許可もされていますから否定をするわけではありませんが、この略算法では、地震などで住宅に負荷がかかったときに加わるねじれの力(偏心率)などいくつかの重要な計算算定項目が考慮されていません。
例えば、骨組みの中に斜めに入れ込み、建物の倒壊を防ぐ役割をする「筋かい」という部材がありますが、略算法では床面積に一定の係数をかけて筋かいの本数を算出します。つまり屋根に瓦を使おうがコロニアルにしようが、重さに関係なく床面積で筋かいの本数が決まります。ちなみに、一般的な家屋の屋根で比較すると瓦とコロニアルの重さの差は2t以上になります。
一方、イデアホームで採用しているのは、より詳細な計算を必要とする「精算法」です。梁や柱、壁、床、天井の一つひとつの重さから建物の重さを出し、それをもとに必要な筋かいの本数を割り出します。
計算の仕方が違うので、当然略算法と精算法で出した数値に差が出ます。略算法で合格の建物も、精算法で計算してみると筋かいの本数が4割不足していたり、反対に余分な本数が入っていることもあります。
来年以降、構造計算を義務化する話が進んでいて、業界がその準備に慌ただしいようですが、イデアホームでは創業時から精算法による構造計算を実施しています。柱の材料強度はもちろん、地震によって1本の柱にどれほどの力が加わるかを調べ、それに耐えることのできる金属部材を選択するなど、綿密に計算した結果を設計や構造に反映しています。ですから1棟あたりA4判の構造計算書が100ページ以上の厚さになります。
なぜここまで詳細に徹底検証をするのかよく聞かれますが、私に言わせると「すべてあたり前のこと」。本来家とは命を守るもの。それだけ作る側にも使命があると思っています。だから携わった建物に万全を期して構造計算を徹底しているのです。

お客様に納得してもらえる家づくりを提供する第一歩として見積書にも気を配っています。「詳細見積り」と我々は呼びますが、柱一本一本、建具の一つひとつまで、どんな素材をどんな価格で使っているかが明示されています。構造計算にも迅速に対応できるのはこの詳細見積りがあるから。この詳細見積りこそ、家を建てる時のあらゆることの元になると私は考えています。
住宅を購入される際、建物の単価は最も気になるところだと思います。ハウスメーカーやビルダーの多くは価格を坪単価で表示していますし、見積書も詳細見積りと対極にある「○○工事一式」のような表記が一般的です。ですがこうした価格表示、お客様の立場になってみるとどうでしょう。
言うまでもなく建物の価格は使用部材の質と量で大きく異なります。檜一つとっても、産地や等級で強度も質も値段もピンキリ。どの部材や設備を使うかも、会社の自社基準にによってまったく違います。そんな中、どんな部材をどこにどれだけの量を使うかが一切書かれていない「○○工事一式」の見積りを前に、お客様はそれが高いか安いかを判断できるのでしょうか。
他社の見積りと比較する場合、なるべく同じ基準で比べる必要があります。ましてやただでさえ比較の基準が見つけにくい注文住宅、最低でも部材の品質や数量は明確にしたいものです。
事前に詳細見積りをご用意しているイデアホームなら、建材や設備のクオリティもお見積りの段階ですべて明らかです。ぜひとも他に検討している建築会社の見積りと比較してください。セカンドオピニオンの声にも耳を傾けた上で、あらためて私たちの家を見てほしい。自分たちの思いが形になるせっかくの注文住宅なのですから。


格子状に梁を組んで強度を増す
住まいをつくることは、家族の安全をお預かりすること。イデアホームのこうしたポリシーを支え、お客様の安心を支えているのが「イデア工法」です。阪神大震災相当(震度7程度)の地震を想定して、耐震性の高い安全な住宅づくりを目的として開発された工法になります。基礎部は「イデアベース工法」、上体構造体は「イデアフレーム」という2つの工法で、構造計算の強度を極限まで高めた精度の高い施工を実現しています。

ダイアベースと呼ばれるひし形のハンチを設けて補強されたIDEAベース

格子状に梁を組んで強度を高めるイデアフレーム
「イデアスペース」は、耐震性を高めた安心・安全の基礎工事。基本は一面に鉄筋を張ったベタ基礎ですが、通常工法との違いを比較すると、まず基礎梁の幅が通常120mmで済ましているところが150mmに強化されています。また、鉄筋も基準の300mmピッチの1.5倍の鉄筋量となる200mmピッチを採用し、耐震強度を高めています。
格子状に縦横に組んだ梁、厚みのある構造用合板で床を構成する「イデアフレーム」は、地震などのあらゆる方向からの揺れに対して強い構造。ねじれと低振動性に優れた軸組工法で、通常工法の2.4倍の強度を誇ります。
完成後には床や壁の向こうに隠れてしまうイデア工法による施工も、工事に至るまでの精算法による構造計算にしても、そのベースとなる詳細見積りにしても、常にお客様にはその目で、耳で確かめてもらった上で家づくりを進めています。お客様とともにつくる家。これほどの安心はないでしょうから。
| 耐震住宅検証項目 | 現行法による略算法の場合 (建築基準法施行令46条) |
精算法による構造計算の場合 |
|---|---|---|
| 壁量、バランス、仕口部分の規定を満たす | ○(計算する) | ○(計算する) |
| 軸組・梁の材質を明確にする | ×(計算しない) | ○(計算する) |
| ホールダウン金物の位置及び量を計算して配置する | ×(計算しない) | ○(計算する) |
| ヤング係数(材質強度)に対する配慮 | ×(計算しない) | ○(計算する) |
| 『剛性』『変位(眉間変形角)』『偏心』に対する検証 | ×(計算しない) | ○(計算する) |
木造二階建ての場合、 |