家の間取りの考え方と最新トレンドとは?

家の間取りを計画中の方必見! 間取りの考え方から最新のトレンドまでを実例付きでわかりやすく解説します。自宅の間取りを効果的に計画したい方や、新しいトレンドを取り入れたい方におすすめの情報が満載です。

家の間取りの考え方と最新トレンドとは?

家づくりのノウハウ

2023/10/16

家の間取りを考えよう

「間取りってどうやって考える?」「最近の間取りのトレンドは?」など、間取りを考えていくうえで、このような疑問を持ったことはありませんか? 今回は間取りの考え方と、最近のトレンドの間取りをご紹介いたします。

家の間取りとは

まずは間取りについて説明します。間取りとは、家やアパートの部屋の配置や機能を示すものです。この概念は、部屋の数や用途を数字やアルファベットの組み合わせて表現します。

数字     居室の数を示しています。例えば、「1DK」は1つの居室と、ダイニング・キッチンの部屋があることを示します。また、「2LDK」は2つの居室と、リビング・ダイニング・キッチンの部屋が存在することを表しています。
英語部屋の用途を示します。「R」はルーム、「L」はリビング、「D」はダイニング、「K」はキッチンを意味します。「LDK」はリビング、ダイニング、キッチンを合わせた部屋を示し、家族の中心的な空間です。

間取りは、住む人のライフスタイルや家族構成、価値観に合わせて選ぶことが大切です。そして、それぞれの間取りが持つ特徴や機能性を理解することで、より快適な住空間を手に入れる手助けとなります。

家の間取りが出来上がるまでの流れ

次に間取りをどうやって考えたら良いのか、一般的なフロー(流れ)について説明します。間取りを考えるフローは一つではありませんが、参考になれば幸いです。

情報を整理しよう

最初に家に対する情報を整理しましょう。間取りは住む人が快適になるように設計をします。そのため、今の情報や要望を整理するところからスタートします。

家族構成を整理しよう

未来を見据えた家族の変化やニーズを明確にするために、情報を整理していきます。家族の将来の変化やニーズを考えて情報を整理していきます。子どもの成長や老後を見越し、適切な生活スタイルを計画することは大切です。家は頻繁に建て替えられないため、変化に適応できる間取りが必要です。

生活リズムを整理しよう

家族の生活リズムや日常の動きを理解しましょう。家事の時間や家族が集まる時間を把握することで、生活スタイルに合わせた間取りを考えられます。一日の生活の流れを家族全員分、箇条書きにしてみると、不便な点や良い点が見えてきます。例えば、朝のトイレや洗面台の利用がスムーズになるような改善点をリストアップしましょう。

要望と優先順位を整理しよう

全ての要望を叶えるのは難しい場合があります。制約や予算、法的な問題などが影響します。家族の要望や希望をリストアップし、優先順位を決めて新しい間取りを考える際の重視するポイントや優先したいことを明確にすることが大切です。要望を整理したら、「絶対取り入れたい」「できれば取り入れたい」といった項目を作り、その背景や理由を具体的に考えることで、より適切な計画が立てられます。

間取りについて土地の情報を知ろう

現状などの情報を整理できたら、次は家を建てる予定の土地の特性を知っておきましょう。

土地の特性を知ろう

所有や購入検討中の土地の特性を確認しましょう。日当たりや風通し、土地の形状や向きは大切です。家を建てる土地の制限により、家の面積の上限が定まります。制限は二つあり、建ぺい率(建物が土地を覆う面積の割合)と容積率(建物の床面積の合計が土地面積の何倍か)です。建物と土地の面積、制限、家の眺望などにより、平屋、2階、3階建てが選定されます。道路の位置やそのまわりの景色、日当たり、風の流れなども間取りに影響します。そのため「土地が間取りを決める」といっても過言ではありません。

南側に道路が位置する明るく日当たりの良い土地は、多くの人々に好まれます。ただし、その道路が賑やかで車や人の往来が多い場合、プライバシーや排気ガスの影響、さらには家の中への空気の流れを考慮する必要があります。日当たりや風の流れ、またその土地からの眺望など、土地の独自の特性を理解することで、より適切な間取りを検討することができます。

間取りを考えよう

情報を整理し、土地の特徴を把握したら、間取りを考えていきましょう。

ゾーニングを考えよう

「ゾーニング」とは、部屋を用途ごとに区分けすることです。これにより、住宅のイメージが明確になります。住宅には、家族全員の共有スペースと個人スペースが必要です。家族の構成を考慮しながら部屋の区分けを検討しましょう。

屋外のゾーニングを考えよう

ゾーニングは、屋外から屋内へと順序立てて考えると良いでしょう。調査した土地の特性を活かし、道路の位置、日の入り方や風の流れ、眺望を考慮しましょう。建物や庭、車庫、門、アプローチの配置は、周辺環境や方位をもとに検討します。敷地利用の最適化と快適な暮らしを目指しながら配置を決めていくことが大切です。隣接する家との間では、プライバシーを尊重することも重要です。

家の中のゾーニングを考えよう

建物の輪郭が決まったら、玄関からの流れを中心に、家族が集まるLDKなどの空間を設定します。土地の特徴を活かしながら、どの部屋とどの部屋を隣接させると便利か考え、人の動線をスムーズにするための配置を決定します。一般的に、先に玄関の位置を確定し、次に各ゾーンを配置します。家の快適性を追求するには、部屋同士の関係性を明確にすることが鍵となります。

ゾーニングは必ずしも自分たちでおこなう必要はありません
家族の要望や土地の特性を整理し、設計士や建築家に相談することで、より効果的なプランニングが可能です。

間取りを細かく考えよう

ゾーニングを終えたら、生活動線をもとに具体的な間取りを考えましょう。例えば、洗濯の流れをスムーズにするため、洗濯機と干し場所は近くにすると便利です。また来客時の動線やプライバシーを考えることも必要です。間取りは、将来のライフスタイル変化や家族の変動を考慮し、柔軟な変更やリノベーションが可能なものを目指しましょう。

家の間取りを考えるうえで重要な2つのポイント

間取りとは何なのか、間取りの考え方について説明しました。では次に、家の間取りを考えるうえで2つの重要なポイントを説明します。間取りで失敗しないためにも、このポイントに気をつけてみてください。

導線を考える

一般的に、生活の中心がキッチンである家庭がほとんどです。そのため、注文住宅の間取りを決めるときは、キッチンを中心に考えることをおすすめします。キッチンを中心にしてスムーズに回遊できる間取りにすれば、家事にも取り組みやすいでしょう。キッチン、トイレ、お風呂などの水回りを近くにすると、工事やメンテナンスもしやすくなります。間取りを考える際は、実際にそこに生活する人の動き(生活動線)への配慮が求められます。例えば、洗濯機の設置場所と洗濯干し場が遠ければ、毎回移動に時間がかかるため非効率です。間取りを考える時点で、下記の間取りのように風呂場、脱衣室、ベランダが繋がっていれば非常に効率的です。

▼脱衣室、ベランダが繋がっている間取りの一例

この間取りでは、洗濯をした衣服を寝室にあるクローゼットに収納したり、広めの脱衣室でタオルなどを畳んでおいたりすることで、移動距離が短くなり効率的な家事が可能になります。特に衣服やタオルの収納場所が近いと、家事の流れがスムーズになります。

収納を考える

収納の適量は戸建ての場合全体の面積に対し、「12~15%」程度とよく言われています。しかし、これが常に適切な比率とは限りません。数字だけを基準に収納を配置すれば、実際の生活において収納が足りない、あるいは過剰になる可能性があります。収納を多く設けると他のスペースが圧迫されるリスクも。また、多くの収納スペースがあるからと言って、何年も使わないアイテムを保持するのはもったいないと言えるでしょう。

収納の配置に関しても工夫が求められます。例えば、ダイニング近くにパントリーを配置すれば、食材やキッチン用品の保管が便利になるでしょう。さらに、玄関にはバッグやコートを置く小さな棚やハンガーの収納を設けると、毎日の出し入れもスムーズにおこなえます。玄関のすぐ側に収納が設けられていると、アウトドア用品などの出し入れが容易になります。

▼玄関近くに収納を設けた間取りの一例

このように、収納はただ多く設ければ良いというものではなく、家の中での動線や日常のライフスタイルを考慮して、適切な場所とサイズを選ぶことが大切です。

家の間取りのトレンドを知ろう

近年の間取りの流行を知っていますか?  SNSの普及やコロナ禍の影響による新しい生活スタイルの変化から、間取りに求められることも進化しています。ここでは、最新の間取りに関するトレンドを紹介します。今回ご紹介する間取りは実際にイデアホームで見ることも可能です。気になった方はぜひモデルハウスを見学してみてください。

玄関の手洗いスペース

近年、玄関に手洗いスペースを配置する間取りが注目を集めています。また、玄関直結の手洗いスペースを設ける間取りだけでなく、玄関から洗面所までの動線を短縮する間取りもトレンドとなっています。

▼玄関と手洗いスペースの導線が短縮する間取りの一例

書斎、ワーキングスペース(在宅勤務、リモートワーク)

近年、在宅にてリモートワークをおこなうことが日常の一部になりました。夫婦ともにリモートワークをおこなうというご家庭も増えてきています。書斎として独立した空間で取る方法もありますが、LDKの一角に設ける間取りがトレンドです。子どものリビング学習スペース、家事スペース、お仕事スペースとフレキシブルな使い方のできるワーキングスペースとして設けると、その後のライフイベントに合わせた柔軟な使い方ができます。

▼書斎のある間取りの一例

対面式キッチンとパントリー

対面式キッチンは、主にアイランドやペニンシュラタイプとして実現され、家族や友人とのコミュニケーションを深めるのに適しています。調理中でも対面での会話が可能なため、キッチンが生活の中心となり、より一体感のある空間を生み出すことができます。また、パントリーの導入により、キッチンの収納力が大幅にアップします。日常使いの食材や調味料をキッチン内に、ストック品や大容量のアイテムをパントリーに保管することで、整理整頓がしやすく、取り出しやすい配置が実現します。

この組み合わせにより、キッチンの機能性はもちろん、空間の使い勝手や生活の質も向上します。家の中心部とも言えるLDKに対面式キッチンを配置することで、空間に開放感をもたらし、リビングでの過ごしやすさを一層高めることができると人気です。

▼対面式キッチンとパントリーのある間取りの一例

家の間取りに悩んだらイデアホームへご相談ください

間取りの設計は、一生を過ごす住まいの基盤となる極めて重要な要素です。最新のトレンドや実用的な配置に関する知識は、快適な生活を実現するための手助けとなります。しかし、その知識だけでは不十分で、具体的な計画を進める際には専門家からのアドバイスやサポートが欠かせません。さらに、住宅の使い勝手を追求するあまり、耐震性という重要な安全面を犠牲にしてしまう危険性も考慮する必要があります。つまり、使い勝手と耐震性のバランスを適切に取るためのサポートが欠かせないのです。そのため、耐震性をしっかりと考慮しつつ、住宅の使い勝手や生活の質を高めるための提案もしてくれる工務店・ハウスメーカーの選定は、非常に重要です。

もし、現在間取りについての悩みがある方は、イデアホームにぜひご相談ください。最新のトレンドを取り入れたモデルハウスはいつでも見学いただけます。またイデアホームは、耐震性に特化した家づくりが強みです。特に高度な構造計算やシミュレーションによって、地震に強い、住心地の良い家づくりを実現しています。私たちの豊富な経験と専門知識を活かし、住み心地の良さと耐震性を兼ね備えた最適な住まいづくりを追求しませんか? これまでに起きた大規模地震と同等の揺れや、イデアホームの家の強度を体感していただける「耐震研究所」では、セミナーなども定期的に開催しています。ぜひ、お気軽にお越しください。

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