「はじめての家づくり」の基礎知識。失敗しない注文住宅

そろそろ自分たちの家がほしい。 とはいえ、どこに建てる? どんな家を? いくらで? どこに頼めばいいの? スケジュールは? はじめての家づくりは分からないことだらけ。失敗したくないから、はじめての家づくりで知っておくべきポイントを見ていきましょう。

「はじめての家づくり」の基礎知識。失敗しない注文住宅

家づくりのノウハウ

2021/01/15

はじめての家づくりにかかる時間と流れを知ろう!

はじめての家づくりは分からないことだらけ。いつから何を始めればいいのか分からなくて、不安になりますよね? まずは、家づくりにかかる時間と、大まかな流れを知っておきましょう。一般的に新築の注文住宅が完成するまでにかかる時間は、およそ1年と言われています。
住宅の規模や構造によって工期は異なりますし、悪天候の影響や、細かい修正・調整などで工期が延びることもあるため余裕を持って計画を立てるのがポイント。子どもの進学や今住んでいる家の契約などのタイミングを考慮して動き始めるのがいいでしょう。

家づくりの流れ:2階建て木造住宅の場合

約12ヶ月前約8カ月前約6カ月前約4カ月前0カ月前
家族会議
情報収集
予算検討
土地選び
依頼先選び
住宅ローン検討
依頼先と契約
工事竣工
引渡し
引っ越し

約12カ月前

家族会議・情報収集
子供部屋、吹き抜け、アイランドキッチンなど要望を洗い出し、家族の「ほしい家のイメージ」をまとめます。ライフスタイルの変化も見越した検討も大切。イメージに似た家の写真を探したり、住宅メーカーや工務店、設計事務所の情報を見てみたりと、まずはインターネットやカタログで情報収集を。
>予算を検討

約8カ月前

依頼先を選ぶ
ある程度、目星をつけたらモデルルームや総合住宅展示場へ。工務店や住宅メーカー、設計事務所と相談をスタート。
>土地を選ぶ
>土地購入


概算見積もり
>基本設計
>地盤調査

約6カ月前

実際の設計を詰める
細かい設備や仕様まで詰めていきます。疑問点や不安が解消できるまで確認し、納得できたら契約へ。

住宅ローン選び
ローンには様々な種類があるので自分に合ったものを探します。万が一、審査が通らないという事態に備えて、依頼先と契約を結ぶ前に事前審査を受けておくのがおすすめ。

依頼先と契約
契約条件や工期スケジュールなども確認の上で契約。各種申請等も依頼します。工事前には工事請負契約も結びますが、「一式」という言葉やおおざっぱな書き方には要注意。曖昧さや不明点をそのままにせず説明してもらうことで後々のトラブルを防げます。工事が始まると後戻りが難しいことを頭に入れておきましょう。

約4カ月前

近隣へのごあいさつ
大型車両が行き来する工事が始まる前に、これから長いおつきあいになるご近所さんへのあいさつは必須。

地鎮祭
無事に工事が進むことと住む人幸せを願う儀式。依頼先が手配してくれることもあるので相談を。数万円の費用がかかります。

着工
行政による建築確認を済ませ、工事スタート。

基礎工事・上棟式
昔は「建前」と言って餅投げや宴会を開きましたが、現在では依頼先への祝儀程度で済ませる場合が多いです。

屋根・内装工事
工事中は時々現場へ出向いて様子を確認。大工さんや現場スタッフともコミュニケーションを取ると◎。ただ、疑問点などは依頼先の担当者へ伝えるほうがスムーズでしょう。

約0カ月前

竣工・施主審査
設計・工事担当者とともに設計図通りかチェック。不具合や気付いたことがあれば遠慮なく指摘して対応してもらいましょう。

引渡し
工事完了届を役所へ提出し検査を受け、検査済証をもらいます。依頼先には工事代金の残額を支払います。住宅保証書など必要な書類の受け渡しも行います。

引っ越し
ガスや水道などライフラインの使用手続き、各種登記、転入転出届など、必要な行政手続きもお忘れなく。

はじめての家づくりで知っておきたいお金のこと

はじめての家づくりで、いちばん気になるのは、やはりお金のことではないでしょうか? まずは、どんな費用がかかるのか、知っておきましょう。

家づくりといっても、建物をつくるのにかかる本体工事費だけではなく、グラフのように関連する費用がかかってきます。土地を購入する場合は、ここに土地購入費がプラスされます。

本体工事費

よく広告で「坪単価◯◯万円」とありますが、これは建物をつくるのにかかる費用を表しています。

付帯工事費

たとえば建て替えの場合、それまでの家の解体工事に関する費用がかかります。傾斜地などの場合、敷地の造成工事が必要になることも。その他、カーテンレールの取り付けや空調設備工事、証明といったインテリア関連、外構や庭を整えるエクステリア関連の費用も付帯工事費に含まれます。

諸費用・その他

不動産取得税や固定資産税などの各種税金やローン関連費、火災保険料などが諸費用にあたります。建て替えの場合は工事中に住む仮住いにかかる費用、引っ越し費用、地鎮祭や上棟式などの式典費用、近隣への挨拶の手土産代など、こまごまとしたものにもお金がかかります。付帯工事費とは別に、新居に合わせた家具や小物の買い増しなども想定しておくほうがいいでしょう。

家づくりにかかる費用の内訳はだいたいお分かりになったでしょうか?次は予算の検討です。
はじめての家づくりでは、家族のライフプランを考慮した、自己資金と借入れの計画を立てたいものです。子どものいる家庭の場合、高校、大学へ進学するにつれ年間の教育費も増えていくことが想定されます。子どもが独立したあとは、定年後の自分たちの暮らしも視野に入れた資金計画を考えておく必要があるでしょう。
そうしたことを踏まえて、まずは自己資金のチェックを。不足の事態に備えた予備生活費などを差し引いて、どのくらいの金額が家づくりに回せるのか、確認しておきます。頭金や諸費用で現金が必要になることも多々ありますから、ある程度は手元に残しておきましょう。「新築一軒家を現金一括払い!」ができれば理想ですが、住宅ローンを借り入れて費用を払っていくのが一般的です。ローンには民間と公的のものがあり、様々な保証がついたものも出ていますので、自分たちにいちばん合うものを選ぶといいでしょう。あくまでも住宅ローンは、「返せる額を借りる」という観点をお忘れなく。
そのためにも、教育費がかさむ時期や退職金が入る時期など、ライフプランに応じた返済を柔軟に計画できるといいでしょう。銀行はもとより、住宅メーカーや工務店などでも資金面のシミュレーションができる場合がありますので、具体的に相談してみましょう。そして、万が一、審査が通らないという事態に備えて、依頼先と契約を結ぶ前に事前審査を受けておくのがおすすめです。

はじめての家づくりでも失敗しない土地選びのコツ

どんな場所に住みたいのか? 家族でじっくりと話し合うことが大切です。そして、安心して住み続けることのできる安全な土地であるかどうかもチェックしたいもの。最低限チェックしておきたいのは、下記のポイントです。

法律も含めて、もろもろOKな土地?

住宅を建てることができる土地の条件は「幅員4m以上の道路に2m以上接している」こと。
仮に道路が4m未満だった場合は宅地を削って捻出することになります。また、土地には大まかに用途が定められていて、その用途地域指定に応じて建ぺい率や容積率が異なります。農地だった土地の場合、宅地転用が可能かどうかも行政等に確認が必要です。水道や電気が引き込まれているかどうかも確認しておけるといいでしょう。

周りの環境はどんなかんじ?

隣接した家や建物の様子、日射や風の通り方なども確認しておきます。生活圏として、教育施設や医療機関、交通機関等との距離や、街の雰囲気、治安、交通量など、昼夜を問わず何度か足を運んで見ておけるといいでしょう。

地盤は大丈夫? 揺れやすさも確認を。

山や崖、川の近くの場合、過去に自然災害に見舞われた歴史がないかどうか知っておく必要はあるでしょう。
それに加えて、見た目では分からない地盤の揺れやすさなどについて調査を行うと、地盤の強度や地震への耐性が分かり、建てるべき家の耐震性が導き出されます。工務店や住宅メーカーの専門家に調査を依頼するとよいでしょう。
たとえば、関東圏ではとくに東東京や埼玉南部のエリアが揺れやすい地盤だという調査があります。自分たちが住みたいエリアと、地盤の状態、揺れやすいエリアでも耐震性の高い安全な家づくりができるかどうか、そうした条件や情報を多く得て、多面的に判断していくことが大切です。

はじめての家づくりだから信頼できる依頼先を見極めよう

一生に一度の、はじめての家づくり。いったいどんな会社にお願いすればいいのでしょうか? 依頼先選びは、家づくりの満足度を大きく左右するため、納得して決めたいものです。はじめに、工務店、住宅メーカー、建築家の違いや特徴をおさえておきましょう。

特徴・メリット留意点
工務店地域密着型。
地元の地盤を熟知。
プランの自由度が高い。
設計と施工を両方請け負うため対応が早い。
大手に比べて割安なことも。
工期はやや長いことも。
会社によって保証や品質にばらつきがある。
倒産リスク。
住宅メーカー全国に営業網がある。
商品バリエーション。
ブランド力が高い。
土地探し、資金計画など総合的な対応力がある。
工期がやや短い。
商品の規格が決まっていて自由度が低いことも。
建築費はやや高い。
特別仕様は割高になることが多い。
建築家デザイン、設計に自信と個性がある。
施工に対して客観的かつ厳しい確認ができる。
設計料が高い場合も。
設計監理料が別途かかる。
施工は別会社との契約になる。
工務店・住宅メーカー・建築家の違いや特徴

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分たちの優先事項と合うかどうか、金額も含めて総合的に判断しましょう。
たとえば、
・設計から施工まで一気通貫で一つの会社に任せたい
・自分たちの要望はしっかり聞いて叶えてほしい
・地元のことに詳しいほうが安心
といった方なら、地域の工務店の中から選ぶのがベストです。ちなみに、設計事務所は、工務店と建築家の中間くらいと考えられます。

工務店でも住宅メーカーでも設計事務所でも、納得できるなら、どこに依頼してもいいのです。ただ、「どうやって見極めたらいいのか」が誰もが悩むところです。
では、ベストな依頼先を選ぶにはどんなことに注意すればよいのでしょうか。それは、詳細であること、誠実であること、だと言えます。お客様にとっていちばんいいのは、理想の家が、予算内で、安心安全な形で実現できること。そして、長く住めることです。

坪単価で見た目の価格だけを下げて契約を結ぼうとする会社には要注意です。また、必要以上に高価な家を提案する会社も、お客様の立場に立っているとは言えないでしょう。たとえば、モデルルームにいる営業マンにちょっと値段が高くて条件に合わないと言ったとします。すぐに「じゃあ、坪単価で◯万円下げます!」と言うようでしたら気をつけて。
お金のところでも説明しましたが、本体工事費を坪単価で下げたとしても、付帯工事費、諸費用が高くなっていることもあるわけです。家づくりはそんなに単純なものではありません。現実に即した誠実な見積書に、柱一本、釘一本の値段まで書けるような正直な会社かどうか、お客様のほうでも見極める必要があります。「一式」の中に何が含まれているのか、後から増額する項目はないのか、不明点があればどんどん質問してみましょう。見積もりの内訳、価格の理由、家の価値と価格の関係をきっちり説明できる会社は、信用に足ると言えるでしょう。

とはいえ、あまりにたくさんの会社を比べようとするとお客様の負担も大きくなり、なかなか決められません。ある程度の条件で3件程度に絞り、初期の設計と概算見積もりを出してもらい、比較して判断するのがいいでしょう。住宅メーカーや工務店の場合、土地購入も可能だったり、アシストしてくれることもあります。

はじめての家づくりなら理想と安全性の両立を

依頼先も絞られてきたところで、実際にどんな家がいいのか、営業マンや建築士と具体的な話をたくさんすることになります。吹き抜けのあるリビング、ロフト付きの子供部屋、カウンターキッチン、広めのバルコニーなど、まずは家族のリクエストを依頼先に話してみましょう。お客様の要望を十分に聞いた上で、形に起こしていくのはプロの仕事。相談すべきところはとことん話し合って、一緒になって理想の家をつくりあげていくのです。

お客様のほうで気に留めておきたいのは、リクエストを優先するあまり、耐震性や耐久性がおろそかになっていないかどうか、という点です。
地震大国と言われる日本において、デザイン性はもちろんですが、何より命を守れるかどうかが家の価値に直結すると言えるでしょう。
広いリビングがいい、吹き抜けがいい、といって柱の数を単純に減らすのでは本末転倒。プロの仕事とは言えません。

木造住宅でも、構造計算をしっかりと行うことで、強い地震にも耐えうる丈夫な家をつくることは可能です。設計図や地盤調査結果から算出すれば、どのくらいの強度の壁や柱、金具の数を割り出すことができます。誠実に設計し、安全性を考慮している依頼先でしたら、見積書にそうした細かいことまで記載してあるはずですので、本契約の前に今一度、チェックしてみることもおすすめです。

はじめての家づくりは安心・安全を叶えてくれるパートナーと

はじめての家づくりの流れやお金のこと、依頼先選びのポイントはお分かりいただけたでしょうか?家は、一生に一度の大きな買い物。そして、つくり始めたら後戻りが難しいものでもあります。家づくりの流れをおさえたうえで、時間的に余裕を持って下調べ、比較検討をスタートさせることがおすすめです。そして、厳しい目で依頼先を選ぶことが、設計段階から完成後までの末長い安心へつながっていきます。草加や八潮など東東京・南埼玉エリアで安心・安全な注文住宅をお考えなら、地盤調査や構造計算に基づいて耐震性の高い木造住宅をつくり続けているイデアホームに、ぜひ一度ご相談ください

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