建築条件「付き」と「なし」の違いとは?

チラシやインターネットなどの広告で見つけた土地が、よく見ると「建築条件付き」だったという経験はありませんか?建築条件とはどのような条件を指すのでしょうか。どのようなメリット・デメリットがあるのか、今回は建築条件付きと建築条件なしについて詳しく解説いたします。

建築条件「付き」と「なし」の違いとは?

家づくりのノウハウ

2023/05/12

建築条件付きの土地をお考えの方へ

土地探しをしていると、チラシやインターネットなどの広告で「建築条件付き」という表記を見かけますが、実際にはどのような条件が付いているのでしょうか?また、「建築条件付き」「建築条件なし」の土地とはどのような違いがあるのでしょうか。今回のコラムでは、埼玉・あきる野で「建築条件付き土地を」販売しているイデアホームが、建築条件「付き」と「なし」の違いやメリット・デメリットについて解説します。特に、建築条件付きの土地をお考えの方にはぜひ読んでいただきたい内容となっております。

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建築条件「付き」の土地とは?

建築条件付きの土地とは、その名の通り建築するための条件が付いている土地です。その条件は2つあります。

①指定された工務店・ハウスメーカーで家を建てること

建築条件付きの土地では「指定された工務店・ハウスメーカーで家を建てる」必要があります。建築条件なしの住宅では、自分の好きな工務店・ハウスメーカーに依頼して住宅を建てるのが一般的ですが、建築条件付きの土地の場合は、自由に工務店・ハウスメーカーを選べません。

②一定期間内に建築請負契約を締結すること

建築条件付きの土地の場合は、土地の購入契約から建築請負契約を締結するまでの期間が定められています。土地の購入契約から建築請負契約を締結するまでの期間は、契約によって多少異なりますが、一般的には3ヵ月間で設定されているケースが多いです。

つまり、建築条件付き土地とは、指定された工務店やハウスメーカーでその土地に家を建てること、決められた期間内に建築工事請負契約をすることを条件とした土地のことです。建築条件付き土地は別名「売建」と呼ばれることもあります。

建築条件付き土地のメリット

土地価格が安い傾向にある

一般的な土地販売の場合、不動産会社は売買利益を見込んで土地価格を設定します。これは、土地自体が商品であり、土地だけで利益を得る必要があるからです。しかし、建築条件付きの土地の場合、土地を所有する工務店・ハウスメーカーは土地だけでなく建物の建築費用からも利益を得られるため、土地価格を安く設定することが多くあります。地域や広さなどが似た同条件の土地と比べると、相場から大幅に値引かれる場合もあるため、安く住宅を建てたいと考える方に向いています。

建売と比較して間取りが自由である

建売住宅は完成した状態で販売されるため、多くは標準的な間取りや性能で建てられ、100%自分の希望に合わせることは難しい傾向にあります。建築工事は、何もないところに新たに設置するより、すでにあるものを取り換える方がお金も時間もかかります。例えば食洗器付きのキッチンに変更したいと思った場合、キッチン代に加えて今あるキッチンの撤去費用や、水道の配管をつなぐ工事などが自己負担になるので、大きな出費になります。しかし、建築条件付きの土地では、施工する工務店・ハウスメーカーは決まっていますが、参考プランをもとに間取りや内装などは自分たちで決められます。工務店・ハウスメーカーによっては、間取りや内装もある程度の方向性が決められていることもありますが、自分たちのこだわりを取り入れやすく、追加工事をせずに希望する設備を選択することも可能です。

期間の短縮

通常、土地と建物を別々に購入する場合、工務店・ハウスメーカーの選び方に悩むことが多く、多くの時間を費やします。しかし、建築条件付きの土地では工務店・ハウスメーカーが決まっており、契約期限も設けられているため、完成までのプロセスがスムーズに進められます。事前に作られたモデルプランをもとに、そのまま建築に進むこともできますし、少しの間取り変更を加えるだけで、短期間でマイホームが完成します。特に、引越しの期限が決まっている場合や、土地の調査を早期に行いたい場合には、建築条件付きの土地がおすすめです。土地の引き渡し前から準備が進められることもあり、時短や安心につながります。

▼より詳しく建築条件付き土地について知りたい方はこちらをご覧ください。

建築条件付き土地のデメリット

建築条件なしの土地よりも自由度が低い

建築条件付きの土地では、あらかじめ指定された工務店・ハウスメーカーが担当するため、工務店・ハウスメーカーが出来る範囲内での建築が求められます。自分の好きな工務店・ハウスメーカーを選ぶことはできません。建築条件なしの土地に施工するような完全な自由度はなく、基本的には既存の建築プランをベースにカスタマイズが行われます。そのため、希望する工法が実現できないこともあります。間取り、部屋数や内装の変更は可能ですが、地下室やビルトインガレージのような大きな変更は制限される場合があります。マイホームにおいて譲れないこだわりがある場合は、指定の工務店・ハウスメーカーがどのような家を建てているのか、施工例を調べることが重要です。

建築プランを決める期間が短い

建築条件付きの土地を購入する際、一般的には建物の請負契約を結ぶまでの期間が約3ヵ月と制限されています。この期間内に間取りや設備、内装などを決定しなければなりません。家族の希望がすぐにまとまらない場合、期限間際に焦って決めることになることもあります。建築条件付きの土地の場合、短期間で住宅のプランを決める必要があるため、家づくりに集中できるよう、タイミングを工夫して計画を立てる必要があります。

期限内に請負契約を結ばないと売買契約が無効になる

指定された期間内に請負契約を結ばなかった場合、土地の購入そのものが白紙に戻され、売買契約が無効になる可能性が高いです。基本的には違約金などが請求されることはなく、手付金や預かり金を支払っていた場合は、全額返金されます。ただし、解約条件付き契約が含まれている場合は注意が必要です。解約条件として「手付金や預かり金の返金には応じられない」などと明記されている場合、契約内容に従って、それまでに支払ったお金は返還されません。契約書の内容は、しっかりと確認しておきましょう。

建築費の比較ができない

通常、自分たちで工務店・ハウスメーカーを選ぶ場合、複数の会社から見積りを取り、それらを比較検討できます。見積書を通じて建築費や工事の詳細、諸費用などが確認でき、相場もわかります。しかし、建築条件付き土地では指定された工務店・ハウスメーカーしか選べません。一社の見積りだけでは、その費用が高いのか安いのかの判断が難しくなるでしょう。建築条件付き土地を購入する際には、適正価格かどうかを判断するために、土地と建物のトータルコストをもとに、近隣の土地や不動産と比較検討することをおすすめします。また、自分が建てたい家の建築費用や他の工務店・ハウスメーカーが提案する間取りプランを知りたい場合は、一度工務店・ハウスメーカーの比較を検討してみてください。これにより、相場感を把握しやすくなり、建築条件付き土地の費用判断が容易になります。

建築条件「なし」の土地とは?

建築条件なしの土地とは、建築条件が設けられていない土地のことを指します。これは、購入者が好きな工務店やハウスメーカーを選び、間取りやデザインを自由に設計することが可能であるという意味です。つまり、「建築条件なし」とは、家を建てる際の制約が設けられていない土地のことを意味します。

建築条件なしのメリット

工務店・ハウスメーカーの選択が自由

建築条件なし土地の最大のメリットは、工務店・ハウスメーカーを自由に選べることです。指定された1社の工務店・ハウスメーカーに限定されることなく、複数の工務店・ハウスメーカーから自分の条件に合った会社を比較検討、選択することが可能です。

住宅の性能や設備にこだわることが可能

建築条件なしの土地では、冬でも夏でも快適な温度に保つ「全館空調」が備わった住宅や、「断熱性」や「耐震性」が優れている住宅など、性能や設備にこだわることが可能です。建築条件付きの場合でも自由設計やフリープランが可能ですが、建築条件なしの土地では、その自由度がさらに高まります。法令に反しない限り、自分の理想とする家づくりを実現することが可能です。また、建築条件付きの土地と異なり、3カ月の契約期間の制限がないため、自分の理想の家をじっくりと検討することが可能です。

建築条件なしのデメリット

土地探しと工務店・ハウスメーカー探しを別々に行うため、手間がかかる

建築条件なしの土地を購入しても、そこに自動的に家が建つわけではありません。住宅を建築するためには、別途工務店・ハウスメーカーを探し、依頼する必要があります。工務店・ハウスメーカーが自由に選択できるというメリットがある一方で、それぞれの特性を比較検討するために資料請求を行ったり、住宅展示場を見学したりと、時間と労力が必要となります。また、マイホームの建築は細部まで多くの打ち合わせが必要となります。もし途中で工務店・ハウスメーカーを変更する場合は、一から打ち合わせをやり直す必要があるため、その点も考慮する必要があります。

建築条件付き土地に比べて割高になりやすい

自由度が高い一方で、その自由度により、要望を満たすために費用が増加する可能性があります。建築条件付きの土地では、土地と建物の合計金額が初めから明確なため、予算の管理が容易です。一方、建築条件なしの土地では、自由に設計できる分、予算管理に工夫が必要です。さらに、建築条件なしの土地は、土地自体で利益を得る必要があるため、価格が割高に設定されることが多いです。ただし、これは一概には言えません。建築条件付き土地では、建物の本体価格が高い場合もあります。建築条件なしの土地を購入し、予算に合わせて工務店・ハウスメーカーを選ぶことで、費用を抑えることは可能です。

埼玉で建築条件付き土地についてお悩みの方は、イデアホームへ

今回は、建築条件「付き」と「なし」土地について解説をしました。建築条件付き土地は、一定の自由度とコストパフォーマンスを兼ね備えていますが、指定の工務店・ハウスメーカーと契約し、契約期間が短いという制約があります。一方、建築条件なしの土地は、自由に間取りやデザインを決定できるため満足度が高いですが、予算管理や時間的な調整が必要となります。それぞれの特性を理解した上で、自分たちのニーズに最も合う選択をすることが大切です。どちらが良いかは一概には言えませんが、自身のライフスタイルや希望する住まいの形によって選択することが重要です。

イデアホームでは、埼玉・あきる野の建築条件付き土地を取り扱っております。もちろん、建築条件なしの家づくりも可能です。どちらの方法でも、お客様の理想とする家づくりを全力でサポートします。今回の記事を読んで、建築条件付き土地が少しでも気になる方は、どんな疑問や要望もお気軽にご相談ください。

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