マイホームの予算オーバー、原因とコストダウン方法

夢のマイホームの打合せが完了し、いざ見積もり金額が提示された時に起こる予算オーバー!住みたい間取り、おしゃれな外観、一目惚れした窓は絶対譲れない。しかし出来れば予算内でおさめたい!では予算オーバーになる原因はなんなのか、優先すること、コストカットの方法など、家づくりの大事な予算についてお悩みを解決します。

マイホームの予算オーバー、原因とコストダウン方法

お金のノウハウ

2022/08/23

注文住宅は、まさに夢のマイホームです。どのような家にしようか考える時、書斎やキッチン、子供部屋、広めのウォークインクローゼットなど、夢は広がります。ただ、いざ見積もりをとると大幅な予算オーバーは家づくりでよくある話です。マイホームを建てた後の事を考えると、予算はなかなか増やせません。どうして予算をオーバーしてしまうのか、事前に気をつける事、またコストカット方法について説明します。注文住宅を検討中の方、これから打合せをする方はぜひ参考にしてください。

予算オーバーしてしまう原因は?

どうして予算がオーバーしてしまうのか、主に考えられる原因をご紹介します。

金銭感覚が麻痺してしまう

注文住宅の購入は数千万円とかなり高額の買い物です。多くの人にとって、普段から馴染みのある金額ではありません。予算のベースが2,000万円や3,000万円といった金額になると、設備のグレードアップにかかる数十万円のオプションが安く感じられるようになります。小額に見えるオプションもたくさん追加すると大きな金額になります。

何にどの程度金額がかかるか把握できていない

設計において何がどの程度高いのか把握できていないと、理想を詰め込みすぎて建設予算が高くなります。例えば、窓を大きくしたり、数を増やしたりすると建物の耐久性は下がり、建築予算は高くなることを知っていますか?高気密・高断熱の家にしたい、構造をしっかりとした安心できる家にしたいなどの要望も、一般的な住宅を建てるよりもある程度の予算は必要になります。

床面積をとりすぎている

設計段階で多いのが、床面積をとりすぎる事です。広い家に住みたい、平屋に住みたい、部屋数は多い方が良いなどは多くの方がもっている要望ですが、建物の面積が大きくなるほど建築予算も大きくなります。

追加で工事が必要になった

建物建設は契約後に追加工事が必要になる事もあります。家のプランが決まってから地盤調査の結果によって、地盤改良工事が追加で必要になる場合もあります。また庭や門扉、駐車スペース、ガレージなど外と家を繋ぐ大事な外構工事を予算に含んで考えていない方も多いです。地盤改良工事や外構工事を考えずに、建物予算だけで想定していると予算はオーバーしてしまいます。

ハウスメーカーや工務店に予算を伝えなかった

見積もりやプランニングを依頼する際、理想のマイホームイメージや間取りだけを伝えて、予算を伝え忘れてはいませんか?理想的なイメージだけでは、ハウスメーカーや工務店も要望のままに設計をします。

予算オーバーをしないために事前にできること

予算をオーバーしないためには、知識をつける事や準備も必要です。ここでは予算をオーバーさせないために、事前にできる事を3つ紹介します。

1.予算をしっかりと決める

まず予算をしっかりとたてる事が必要です。用意できる頭金と住宅ローンの観点から資金計画をたて、予算を決めましょう。ここで重要になるのは建物予算と付帯工事の予算を分けて考える事です。立地にこだわりたい場合は土地代が高くなるため、建物予算は抑えなければいけません。内外装にこだわりたい、住宅の設備を良くしたい場合には全体的な予算に合わせて立地や土地については妥協する事も必要になります。そのため付帯工事費用や諸費用の予算もしっかりと把握する事が必要です。予算が決まったら、これ以上は出せないという予算額をハウスメーカー、工務店に伝えましょう。

2.こだわる部分の優先順位をつけておく 

立地を優先するのか、建物を優先するのか、またグレードをあげたい場所やこだわりたいポイントには優先順位をつけましょう。高気密・高断熱など省エネの家にしたいのか、それとも地震に強い家にしたいのかなど住宅性能を調べる事も大事になります。シアタールームやガレージ、キッチンなど希望の設備や間取りのこだわりも優先度を決めておくと設計時の相談もスムーズに進みます。モデルハウス、完成見学会など実際にどのような設備がいいか見に行く事がおすすめです。パンフレットや住宅雑誌を見て情報をたくさん得る事も大事になります。

3.何でも相談できるハウスメーカー、工務店を選ぶ 

どのような設備が高いのか、付帯工事がいくらかかるのかはハウスメーカーや工務店に事前に聞きましょう。細かい調整や質問にも答えられるハウスメーカーや工務店を選び、完全に納得のいくまで妥協せずに相談しましょう。家づくりは作って終わりではありません。建物も設備も必ず点検や修理が必要になります。ハウスメーカーや工務店とは一生の付き合いになる事を考えると、設計の段階から小さな疑問も解決する相手を選ぶ事も予算オーバーにならない重要なポイントと言えるでしょう。

予算オーバーしてしまったら、コストカットできるところは?

事前に気をつけていても、実際に予算オーバーしてしまったらどうしたら良いのでしょうか、どのような所をカットするべきなのか、またここだけはカットしてはいけないところをお伝えします。

外観はできるだけシンプルにする

複雑な形状の外観だと、それだけ建材が必要になります。屋根には寄棟や切妻、片流れや方形など12種類の形状があります。もちろん好みも大事ですが、複雑な屋根の形にはそれだけ建築の手間もかかるため人件費もアップします。家の形はシンプルな箱型にするとコストダウンできます。

間取りの変更、床面積を縮小する

面積が広いリビングと広く見えるリビングは異なります。窓や外の空間を含めたデザインをすれば、実際の敷地面積よりも広く見える設計も可能です。コンパクトだからこそ採光や風通しが良くなり、家族間のコミュニケーションも増えます。ライフスタイルの変化によって減築を考えるよりも、部屋数は少なめにし、空間に対して柔軟に対応できる間取りを考える事は将来的なコストカットにも繋がります。

住宅設備のランクを見直す

お風呂やキッチン、トイレなどの水回りの設備は、5年〜20年ほどでライフプランにあわせて徐々にリフォームなどを検討し始めます。特にこだわりがない場合はコストを抑えるポイントです。そしてオプションにも必ず予算の優先順位をつけましょう。予算に合わせた選択がスムーズにできます。

フローリングのグレードを確認する

フローリングには無垢フローリングと合板フローリングがあります。無垢フローリングは100%天然木を材料としているため、複数の薄い木板を接着して作る合板フローリングと比較すると決して安価ではありません。また、無垢材は1枚1枚木目や色合いが異なるため、床を張る際には必ず仮並べをして、位置を決める必要があります。合板フローリングはどの1枚を取っても大きな差はないので、仮並べの必要がなく、施工にかかる時間と手間を抑えることができます。そのためフローリングのグレードを無垢材から合板フローリングへの変更する事は材料・施工共に大幅なコストカットになります。調湿機能な木の温かみと柔らかな肌触りという無垢材のメリットと、表面の傷に弱いデメリットを活かし「家族全員が集まるリビングは無垢フローリング」「物を落とし、傷がつく可能性のある廊下や子供部屋は合板フローリング」など場所に合わせて変えることもコストカットに繋がります。

ここだけはコストカットしてはいけないところは?

コストカットをしても、これだけは削ってはいけない部分があります。それは、壁、床下の断熱材やサッシ、構造材です。設備や内外装はあとからグレードアップやリフォームをしたりできますが、壁や床下の断熱材やサッシ、耐震性に関わる構造部分などの変更は後からできません。マイホームを建てる上で一番大事な事は、家族が安心して住める基本性能の高い家にする事です。住宅の構造に関わる性能はコストカットしてはいけない大切なポイントと言えるでしょう。

マイホーム、予算オーバーしない賢い家づくりとは

注文住宅の何よりのメリットは、こだわりを自由に表現できる事です。しかし、こだわりや憧れを突き詰めていくと、住宅の建築コストはどうしても高くなってしまいます。ですが、コストが見合わないからこだわりを諦めなければならないのかというとそうとも限りません。家づくりには優先順位をつけたメリハリのある予算の使い方と、細かく予算の相談ができるハウスメーカー、工務店の選び方が大事になります。今家づくりを進めていて、提示された金額が相場よりも著しく高い場合は、コスト削減できるポイントや、住宅会社の選定から見直す必要があるかもしれません。

イデアホームではお客様に見積書と一緒に資金計画書をお見せしています。ご契約の前の段階で、必要な費用の総額を改めて算出し、お客様の想定や予算とかけ離れていないかどうかの確認を行うための資料です。土地購入やインフラ整備の有無、住宅ローンに関係する事柄など、条件はお客様ごとに異なるため、十分にお話を伺いながら進めていきます。聞きたい事はどんどん聞いてください、小さなお悩みを抱えたまま家づくりを進めたりはしません、ぜひ一度、イデアホームにご相談ください。

スタイル付き無料資料請求は
こちらから

イデアホームは地震に強いだけでなく、デザインにも自信を持っています。イデアホームの耐震性に興味のある方はもちろんのこと、デザインやスタイルについて気になる方も、まずは無料資料請求をどうぞ

詳しく見る