家づくりにかかる大事なお金の話〜予算と諸経費について〜

家づくりにはどのくらいのお金が必要?自分だけの理想の家を建てるという夢を現実にするためには、まず必要な総費用について把握しておくことが重要です。今回は、家づくりに関連する費用の全体像について詳しくお話します。予算の設定から諸経費、そして支払いのタイミングまでを詳細に解説いたします!

家づくりにかかる大事なお金の話〜予算と諸経費について〜

お金のノウハウ

2023/06/15

家づくりにかかるお金とは?

家づくりの計画を立てる際、最初に考えるべきは予算と費用の設定です。完成に必要な全体の費用を理解しないと、具体的な予算立ては難しいでしょう。重要なのは、家づくりでは本体工事費以外にもさまざまな費用が発生するという事実を理解することです。今回は、家づくりに必要な予算の目安や費用の内訳について解説します。「何に、いくらの費用がかかるのか」という疑問にもお答えし、家づくりの不安を解消します!

▼家づくりのお金に関するこちらの記事もご覧ください。

全体像をつかもう! 家づくりにかかる費用の内訳

注文住宅を建てる際には、「土地」と「建物」の費用が主要な要素となります。ここで、家づくりにかかる費用の全体像を把握しましょう。

土地の購入に関する費用

相続などで既に土地を所有している場合を除き、注文住宅は土地の調達から始まります。土地の購入には、「土地の購入費」の他に、必要に応じて「地盤調査費用」などが発生します。それらの費用を見越した予算を立てることが重要です。

建物の建築に関する費用

建物の建築費用は、以下の3つの項目によって構成されています。

  • 本体工事費(建築費全体の70~80%程度)
  • 付帯工事費(本体工事費の15~20%)
  • 諸費用(本体・土地・別途工事の5~10%)

今回は、「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つの費用が何を指すのか、その内訳と、予算オーバーを防ぐためのポイントを解説します。

本体工事費(建築費全体の70~80%程度)

本体工事費用というのは、建物そのものを作るために必要な費用です。工務店やハウスメーカーに見積もりを依頼した際、「本体工事価格 ○○円」と記載されている場合、一例として以下の工事が含まれます。

  • 仮設工事
  • 基礎、木工工事
  • 板金工事
  • 塗装工事
  • 左官工事
  • 住宅設備の取付工事(キッチン、洗面所、トイレなど)

このように、家そのものにかかる費用を「本体工事費」と呼び、一般的な「坪単価」は、本体工事費を延床面積で割った金額を指します。例えば、坪単価が80万円で延床面積が40坪の家を建てる場合「80万円×40坪=3,200万円」の本体工事費が必要になります。家づくりでは、この他に付帯工事費や諸費用も必要となる点、ご留意ください。

付帯工事費(本体工事費の15~20%)

付帯工事費(本体工事費の15~20%)とは、建物以外の構造物を作るための費用です。工務店やハウスメーカーに見積もりを依頼した際、「別途(付帯)工事費 ○○円」と記載されている場合、以下のような工事が一例として含まれます。

  • 仮設足場工事
  • 仮設水道工事
  • 仮設電気工事
  • ガス引き込み工事
  • 上下水道引き込み工事
  • 外構工事
  • 照明器具工事
  • 空調設備工事
  • カーテン工事
  • 解体工事
  • 地盤改良工事

以上は一般的な項目であり、細かい付帯工事費用と本体工事費用の内訳は、工務店・ハウスメーカーによって異なります。したがって、見積書の項目が不明確な場合は、必ず工務店・ハウスメーカーに確認しておくことが重要です。

諸費用(本体・土地・別途工事の5~10%)

諸費用(本体・土地・別途工事の5~10%)とは、家づくりにおけるその他の費用のことです。“諸費用”を考慮せずに計画をすすめてしまうと、大幅な予算超過を招く可能性があるため、事前に必要な金額を確認しておきましょう。

以下にその一例を挙げます。

  • 契約手数料
  • 印紙代
  • 税金
  • 住宅ローン契約費用
  • 引越し費用
  • 家具や家電の購入費用
  • 仮住まいの費用
  • 建築確認申請費用
  • 保険料
  • 測量費用や登記費用
  • 水道分担金

細かいところでは、地鎮祭や上棟式などの祭り、近隣への挨拶用手土産代なども諸費用に含まれます。これらは大抵現金で支払うことが多いため、必要な金額を早めに把握しておくことが、予算オーバーを防ぐためには必要になります。

家づくりにかかるお金、予算の設定と大事な諸経費の把握

家づくりには、大きく分けて4つの費用が必要となり、それらは『土地購入費』『建物本体費用』『付帯工事費用』『諸費用』と解説しました。では、具体的に「家づくりに必要な費用」を計算してみましょう。

下記の条件で 注文住宅を建てたいと思った場合の大まかな費用を計算します。
土地代:2000万円
坪単価:70万円
延床面積:35坪

建物本体費用

坪単価70万円✕35坪(大きさ)=建物本体価格2450万円
土地代2000万円を加算、合計4450万円

付帯工事費

付帯工事費は本体工事費の15~20%のため、ここでは中間の17.5%とします。
建物本体価格2450万円✕17.5%=428.75万円(2450万円×0.175)
4450万円(土地代+本体工事費)+付帯工事費429万円(四捨五入)=4879万円

諸費用

諸費用は本体・土地・付帯工事費の5~10%のため、ここでは中間の7.5%とします。
4879万円✕7.5%=365.925万円(4879万円×0.075)
4879万円(土地代+本体工事費+付帯工事費)+366万円(四捨五入)=5245万円

土地代2000万円、坪単価70万円、延床面積35坪の家を建てる場合は、予算は5245万円以上と考えましょう。付帯工事費と諸費用の合計は約800万円程度となりました。諸費用は工務店・ハウスメーカー経由で支払うものについては、契約時に概算で現金を預け、完成後に精算してもらうケースが多いです。しかし、引越し代や税金、保険など工務店・ハウスメーカーを通さず、自分で直接支払うものは見積書に含まれません。この「予想外の出費」が予算オーバーに繋がることもあるため、注意が必要です。
引越しにかかる費用などは個人差があり、一般的にいくら用意するものなのか想定が難しいでしょう。諸費用について予算を立てたい場合は、自分にとって必要な項目をリストアップするのがおすすめです。また、見積書に含まれない諸費用についても、工務店・ハウスメーカーに相談してみましょう。工務店・ハウスメーカーは家づくりのプロです。家づくりのお金について、分からないことはどんどん相談することをおすすめします。
家づくりは一生に一度か二度の大きな出費となることがほとんどです。細部にまで注意を払いながら計画を立てていくことが求められます。具体的な費用は地域や時期、選ぶ工務店・ハウスメーカーなどによって変動するため、複数の工務店・ハウスメーカーから見積もりを取り、比較検討することも忘れないようにしましょう。また、家づくりの予算設定では、建物完成後のライフスタイルやランニングコストも考慮に入れることが重要です。例えば、エネルギー効率の高い設備を選ぶと初期投資は高くなるかもしれませんが、長期的に見れば光熱費の節約に繋がるなど、見方によっては投資回収が見込める選択肢もあります。いずれにせよ、全体の流れを理解し、具体的な数字に落とし込んでみることで、より現実的な計画が立てられるはずです。

家づくりにかかるお金の流れと支払うタイミング

家を建てる際の支払いタイミングは、「土地の手付金」「土地の残金」「工事の着工」「上棟」「竣工」の5つに分かれます。

土地の支払いタイミング

土地の売買契約書を交わした際に手付金として5~10%を支払い、残りの金額はローンの審査が通過した後に、土地の売主に対して支払うのが一般的です。

土地の手付金は基本的に現金で支払う必要があります。そのため、住宅ローン以外のお金を用意しておく必要があります。

工事の支払いタイミング

工事の支払いは契約時、中間金(上棟時、基本構造の完成)、竣工時(全工程の完了)の3回に分けて行います。

注文住宅の建築工事は数か月にわたるため、住宅ローンの資金を受け取るのは「工事が完了した時」です。しかし、工事を始めたりすすめたりするには、「契約金」や「中間金」が必要になることがあります。その場合、分割融資やつなぎ融資を利用することで、支払いが必要になるタイミングに合わせて、必要な融資金額を少しずつ借りることが可能です。つなぎ融資の場合も、一般的には住宅ローン(本ローン)を借りる金融機関が提供していることが多いです。つなぎ融資や支払いのタイミングについては、契約前に工務店やハウスメーカーに確認しましょう。

家づくりにかかるお金に悩んだらイデアホームへ

今回は、家づくりにかかる費用について詳しく解説しました。家づくりの予算については、細かな点まで相談できるハウスメーカーや工務店を選ぶことが重要です。もし現在、家づくりをすすめていて提示された金額が相場よりも著しく高かったり、見積書が「別途」と記載されていたり、詳細が不明な場合は、選んでいる住宅会社の選定から見直す必要があるかもしれません。設計の段階から細かな疑問も解消する相手を選ぶことが、予算オーバーにならないための重要なポイントといえるでしょう。

埼玉・あきる野で真摯に家づくりを行っているイデアホームでは、見積書と一緒にお客様に資金計画書を提供しています。これは、ご契約前の段階で必要な費用の総額を改めて算出し、お客様の予算や想定と大きくずれていないかどうかを確認するためのものです。土地の購入やインフラの整備の有無、住宅ローンに関する事項など、お客様の条件は一人ひとり異なるため、十分なヒアリングを行いながらすすめていきます。どんな小さな疑問でもお気軽にお問い合わせください。お客様が悩んでいるまま家づくりをすすめることはありません。家づくりにかかるお金について悩んでいる方は、ぜひ一度イデアホームにご相談ください。

スタイル付き無料資料請求は
こちらから

イデアホームは地震に強いだけでなく、デザインにも自信を持っています。イデアホームの耐震性に興味のある方はもちろんのこと、デザインやスタイルについて気になる方も、まずは無料資料請求をどうぞ

詳しく見る