災害に強い家ってどんな家?家づくりのポイント

災害大国日本は、美しい自然や四季を持つ一方、地形・地質・気象等の特性により災害が非常に多い国です。災害に強い家に住むことは、安全な暮らしと生活への重要なキーワードと言えます。ここでは災害に強い家の形や屋根、外壁などに触れながら「災害に強い家とは何か」について詳しく解説します。

災害に強い家ってどんな家?家づくりのポイント

2022/09/22

日本は地震や台風、豪雨などさまざまな自然災害が多い国です。災害に強い家を建てたいと思っている方は多いのではないでしょうか?この記事では、「災害に強い家とはどんな家なのか」「災害に強い家を建てるためにはどうすればよいのか」をわかりやすく解説していきます。

災害とは?

まずは、起こり得る災害について触れておきましょう。日本の災害対策基本法では、災害を「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害」と定義しています。

今回は、災害の中でも頻発する「地震」「台風」「豪雨」に強い家とはどんな家なのかに主軸を置いて説明していきます。

災害に強い家とは?

災害に強い家について、いろいろな観点から一つずつ解説していきます。災害に強い家の特徴をすべて満たす家を建てることは難しいかもしれませんが、災害に強い家の特徴を複数備えることで、安心度は格段にアップするはずです。

災害に強い家の形状

家の形状は、耐震に大きく影響します。地震に強い建物の形状は、凹凸が少なく正方形に近い家です。家の形状に凹凸があると、揺れの力が過剰にかかるポイントが発生します。平面から見ても立体で見ても凹凸のないシンプルな立方体の家が理想です。

また、床上浸水を防ぐには、床の高い建物がよいでしょう。また、万が一浸水した場合の備えとして、コンセントなどの電気系統の場所を分散させましょう。できれば、ブレーカーも複数設置できるとさらに安心です。浸水した場合には、コンセントや室外機はできるだけ高い場所に配置することも有効的になります。

災害に強い家の構造

災害に強い家の構造はさまざまな要素により決まります。地震に耐えるための建物の構造には3つの種類があり、それぞれ以下のような特徴があることを押さえておくとよいでしょう。

揺れへの対応耐震構造
耐震地震で生じる揺れに耐えられる構造
制振地震の揺れを制御して軽減する構造
免震地震の揺れを吸収し、建物の上部に伝わる揺れの力を軽減する構造

地震への強さは、耐震等級をチェックするのがよいと言われています。耐震等級とはその名の通り、建物の地震への強さを3段階に分けて表したものです。

現在新たに建てられる建物は、建築基準法により「新耐震基準」を満たすこととされています。新耐震基準とは、「震度5強程度ではほとんど損傷せず、震度6強~7では倒壊・損壊しないほどの耐震性」として認定されているものです。耐震等級が上がると、より地震に強いという認定がされます。

耐震等級1震度5強程度ではほとんど損傷せず、震度6強~7では倒壊・損壊しないほどの耐震性(新耐震基準の最低基準)
耐震等級2耐震等級1の1.25倍の耐震性震度6強〜7程度の地震が起きても補修により引き続き居住できる程度
耐震等級3耐震等級1の1.5倍の耐震性震度6強〜7程度の地震が起きても軽微な補修により引き続き居住できる程度の耐震性能

耐震等級の最大である耐震等級3なら安心だと思っている方も多く見られますが、近年では建築基準法の想定の2倍以上の地震が頻発しており、耐震等級2の基準で建てられた住宅も2016年の熊本地震では倒壊しています。最新の調査では、耐震等級3以上の耐震性が必要になる地盤も存在することが判明しているため、耐震等級3であれば安心とも言い切れません。大震災ごとに見直された建築基準法は、あくまで「最低限の基準」です。建築基準法をクリアしているからといって、安心できるとは言えません。家を建てる土地なども考慮して、耐震性について工務店やハウスメーカーとじっくり相談してみましょう。

▼耐震等級について詳しくはこちらの記事をご覧ください

災害に強い家の材質

木造住宅、鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート造住宅など、家の材質によって災害への強さは異なります。それぞれどのような特長があるのかを表にまとめてみました。

耐震耐水耐火耐風耐震
木造住宅高い
材質が軽いため地盤に負担を与えづらい
ほかの材質と比較すると低い低い
材質は燃えやすいが、耐火構造にもできる
瞬間風速40mで倒壊するものがある損壊
鉄骨造住宅高い
揺れに対して柔軟に対応する、ただし材質が重いために地盤を強化する必要がある
中程度中程度
燃えないが、熱伝導率が高く、曲がる。350度で変化、500度で変形が大きくなる。耐火被覆など対策が必要
瞬間風速40mで変形するものがある多く損壊
コンクリート造住宅高い高い高い
ほとんど燃えない
変化がない土砂を受けとめることがある

材質で比較すると、コンクリート造住宅が圧倒的に災害に強いと言えます。しかし、コンクリート造住宅は比較的建築費用が高く、コンクリート造住宅を建てるのは難しいという方も多いのではないでしょうか。ですが、木造住宅や鉄骨造住宅にも優れている面はあります。各工務店やハウスメーカーはそれぞれ得意とする材質で災害に強い家づくりをしていることもあり、木造住宅や鉄骨造住宅でも「災害に強い家」をあきらめる必要はありません。災害対策にこだわった工務店やハウスメーカーを探してみましょう。

災害に強い家の外壁

家の外壁は、屋内を保護する役割を持っています。外壁や屋根に傷や剥がれがあると、雨風が屋内に入り、カビやシロアリが発生しやすくなり、建物の寿命が縮んでしまいます。

台風や豪雨のときに限らず、雨漏りを防ぐためには「外壁通気工法」という工法が必要になります。

外壁通気工法とは、外装の内側に一定の隙間を設けておく工法のことで、万が一外装内部に水が入っても内部の防水紙が水をはじき、隙間から排出されるため、雨漏りなどを防ぐことができます。

外壁の施工が十分ではない場合、豪雨などによってひび割れ、内部に水が入ります。暴風によって外壁が剥がれたり、飛んでしまったりしてしまい、最悪の場合穴が空いてしまうこともあります。外からの衝撃に強い外装材を選ぶことが大切です。

また、台風の際などの暴風にはシャッターも有効です。飛来物があった際に窓ガラスが割れるのを防ぐことができます。台風対策だけではなく、旅行などで長期間家を留守にするときや、夜間の防犯対策にも役立ちます。すべての開口部に設ける必要はありませんが、掃き出し窓には付けておくと安心できるのではないでしょうか。

災害に強い家の屋根

屋根や雨どいは、台風や竜巻などの際に、暴風の下から巻き上げる力で飛ばされることがあります。屋根の軒(のき)、庇(ひさし)などの飛び出ている箇所は、下から巻き上げる風の力が集中する弱点です。台風などで屋根全体が飛んでしまった家のほとんどは、この弱点部分が風の力に耐えられず、まず一部が剥がれ、そこからさらに風がはいりこむことで全体が吹き飛んでしまっています。奥行きの広い軒や庇は、柱で補強するとよいでしょう。

災害に強い家を建てるために大切なのは「土地」

家の建物部分について解説してきましたが、災害への強さに最も影響するのは「家を建てる土地」です。土地選びでは、価格や利便性だけを見るのではなく、さまざまなリスクを知っておくことが、身を守る方法につながります。

国土交通省による「重ねるハザードマップ」は地震における地盤の強さだけではなく、洪水や土砂災害についての情報も知ることができます。また、防災科研のハザードマップJ-SHISでは、表層地盤タブで地震時の揺れやすさも確認できます。自治体が発行しているハザードマップなどにより、津波や火山の噴火時の影響を確認することも有効的です。さらに、家を建てたい土地を実際に見に行き、「道路の陥没がないか」「周囲の塀に亀裂がないか」なども自分の目で確かめてみましょう。

▼マップの確認方法や、埼玉県の地盤の強さについてはこちらの記事もご覧ください

まとめ〜災害に強い家を建てるには〜

近年は台風や大雨による土砂災害や洪水が多く発生し、災害は地震だけでなく安全な暮らしを脅かしています。だからこそ、家づくりでも「災害に強い家づくり」はとても重要なポイントと言えるでしょう。

さまざまな災害に対しての知識を持ち、災害対策にこだわった工務店やハウスメーカーを選ぶことが、災害に強い家づくりの第一歩と言えます。

イデアホームは耐震性に特化した工務店ですので、災害に強い家を建てたいと思っている方にはぜひ一度訪れていただきたいです。イデアホームの耐震研究所には、地震の揺れを体験できるコーナーがあり、地震対策に有効な工法などの紹介も行っています。まだ家を建てようか検討段階の方も、お気軽にお越しください。

また、イデアホームの家は詳細な構造計算である「許容応力度計算」と、超高層ビルなどの建築の際に使用される「時刻歴応答解析」を行っています。さらに地盤の特性による地震の揺れも調査し設計に反映させ、一般的な耐震等級3をはるかに上回る耐震性を実現しています。地震だけでなく、台風や豪雨に強い家づくりについてもぜひご相談ください。

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