埼玉県の地盤が強い地域を詳しく解説!安全な住まいづくりのために知っておくべきこと

マイホームの土地探しをする際、検討している地域の地盤の特性を気にしていますか? 地震に強い家を建てるためには、その地域の地盤の強さや揺れやすさを知っておくことが重要です。地震リスクを回避するために、今回は埼玉県の地盤が特に強い地域をご紹介します。埼玉で安全な家を建てたい方には、必見の情報です!

埼玉県の地盤が強い地域を詳しく解説!安全な住まいづくりのために知っておくべきこと

耐震のノウハウ

2023/08/21

子育て世代に人気の埼玉県は地盤が強い? 弱い?

マイホームの土地選びにおいて、地盤強度は非常に重要な要素です。埼玉県は全般的に地盤が強く、安定した土地として知られています。首都圏に位置しながら、豊かな自然環境を持つエリアであり、子育てにも最適です。多くの公園や子育て支援施設が整備されており、家族での生活を快適に過ごす環境が整っています。都心へのアクセス、地盤の強さ、そしてのどかな環境が埼玉県の大きな魅力となっており、多くの若い家族が移住やマイホームの検討をしている地域です。今回は、地震に強い家を得意とするイデアホームが注目の地域、埼玉の地盤について解説します。

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埼玉県の地盤の特徴は?

埼玉県での住宅購入や建築を検討している方は特に、埼玉県の地盤の強弱や特性は知っておいてほしい情報です。地盤の強弱を知ることは安全な住まいや将来的なリスクを予測し、適切な対策を講じることができます。そこで、まずは大まかに埼玉の地盤について解説します。埼玉県の地盤は、西部の山地・丘陵地と、南東部の台地や低地に分けられます。この基本的な知識を持つことで、より具体的な地域の地盤情報を理解しやすくなります。

西部地域は地盤が比較的強く、一方で南東部はやや弱い傾向が見られます。南東部の低地では東日本大震災の際に地盤沈下の被害の報告もあり、液状化にも注意が必要です。地震の揺れは、固い岩盤から柔らかい岩盤へ伝わる際に増大するとされています。特に、海沿いに行くにしたがって、岩盤が柔らかくなる傾向があります。このため、柔らかい岩盤が主な地域では、震度6強以上の揺れが発生するリスクが高まるのです。しかし、埼玉県は海がなく、固い岩盤が主体となっています。そのため、近隣の神奈川県や東京都、特に海沿いの地域と比べると、埼玉県のほうが地震リスクは低いとされています。

埼玉県の地盤が強い地域と弱い地域

では次は具体的に埼玉県の地盤が強い地域と弱い地域はどこなのかを説明します。この情報をもとに、家を建てる場所はどういった地域なのかを知っていきましょう。また、どういった地域が地盤が強いのかを知ることで、地震に強い土地の特徴を知ることができます。

埼玉県の地盤が強い地域

埼玉県は関東平野西部に位置する内陸県で、県西部には山地・丘陵地が分布しています。県央から県東部にかけては台地や低地からなる平野部となっています。日本の地形は山地・丘陵地・台地・低地の4つに分けられます。山地・丘陵地・台地は形成された年代が古く、時間の経過とともに、これらの地層は圧縮され、固くなっています。圧縮された地層は固く、地震の揺れが伝わりにくい地盤となります。山地や丘陵地は、地形の特性上、水の浸透や滞留が少ないため、地盤が湿って弱くなることが少ないです。西部の山地・丘陵地は地盤が強く、揺れにくく、建物の基礎としても安定しています。人口過密地帯も少ないため、地震リスクは低いです。これらの理由から、西部は地盤が強い地域と言えます。

埼玉県の地盤が弱い地域

埼玉県南東部の低地は、埼玉県西部と比較をすると地盤がやや弱い傾向にあり、東日本大震災の際には地盤沈下の被害が報告されています。一部の地域では軟弱な腐葉土が堆積している可能性も指摘されており、これは大地震が発生した際に、他の地域よりも揺れが大きくなるリスクを持っています。実際に、2021年10月に発生した千葉県北西部地震では、震源から遠いさいたま市や川口市で大きな揺れが感じられました。

今後30年以内に70〜80%以上の確率で発生すると言われている「首都直下の大地震」や「南海トラフ地震」に関しては、以下の地図の赤いエリアは特に揺れが激しくなる可能性が高いと予測されています。

※イデアホームがあり、お客様も多い埼玉県草加市や八潮市も大地震の際に非常に大きな揺れが発生すると予想されています。

ただ、地盤が不安だからといって、必ず問題があるわけではありません。南東部でもしっかりした地盤の場所もありますし、逆に地盤が強いとされる西部でも、不安要素のある場所は存在します。地盤が強いことはもちろん望ましいですが、重要なのは、地震対策をきちんと取り入れた構造で家を建てることです。家を建てる際には、地盤の強度を正しく把握し、地震に強い家づくりをしている工務店・ハウスメーカーを選びましょう。

▼本当に地震に強い家を建てる工務店・ハウスメーカーの選び方についてはこちらの記事をご覧ください。

埼玉県で地盤が強い地域を調べる方法は?

埼玉県は関東圏内では比較的に地盤が安定しており、都内のような人口密集地域も少ないため、一般的には地震リスクが低い地域といえます。しかし、国土交通省によると今後30年以内に70〜80%以上の確率で「首都直下の大地震」や「南海トラフ地震」が発生するといわれており(参考『国土交通白書 2020』)決して安全とは言い切れません。そこで地震に強い家を建てるため、事前に選んだ地域の地盤について調べることを強くおすすめします。ここでは、日本全国の地盤の強さと揺れやすさが分かる「J−SHIS」について詳しく解説します。

国立研究開発法人「防災科学技術研究所」の地震ハザードステーションJ−SHISでは、WEB上で日本全国の土地の揺れやすさ、すなわち「地盤増幅率」を調べることが可能です。「表層地盤」タブをクリックすると、地震の際の揺れやすさが「地盤増幅率」という数値で色別に表現されます。実際に確認すると、東京都や埼玉県東南部はこの地盤増幅率が高い傾向にあります。一方、地盤が強いと言われる埼玉県西部の山地・丘陵地は、0.8以下と低い傾向にあります。

揺れの大きさは、震源からの距離だけでなく、土地の成り立ちによる地盤の強さにも影響されます。「表層地盤増幅率」が1.0と2.0では、揺れの大きさが2倍になります。「表層地盤増幅率」が1.6を超える場合は要注意で、家具の転倒防止対策が必要です。また、家の耐震補強も考慮することが推奨されています。家づくりを検討している地域が表層地盤増幅率2.0以上の場所だった場合、地盤の揺れやすさに応じた耐震対策は必須と言えます。


八潮・越谷のような地盤が弱い土地でも、適切な地盤改良工事を行ったり、揺れやすさを考慮した工務店・ハウスメーカーを選択することによって、地震に強い家を建てることは可能です。地震大国の日本での家づくりにおいて、「揺れを予測すること」や「大地震に備えること」は、地盤の強さに関わらず必要です。安心で安全な家づくりを目指すためには、地盤が弱いことを計測し、真に地震に強い家を建てるための工務店やハウスメーカーの選択をしましょう。

工務店・ハウスメーカーを選択する際には、見学会やイベントへの参加をおすすめします。見学会やイベントに参加することで、工務店やハウスメーカーが実際にどのような家を建てているかを直接確認することができます。「どのような耐震対策を行っているか」や「検討しているエリアの地盤が強いのか、弱いのか」を確認しましょう。

地震や耐震に関する疑問や不安がある場合、微動探査を採用している工務店やハウスメーカーに相談することをおすすめします。多くの工務店・ハウスメーカーは地盤の沈下に関する解析を実施していますが、地盤の揺れやすさに特化した調査を行っている会社は多くはありません。微動探査を採用している工務店・ハウスメーカーは地震や耐震に関する知識をたくさんもっているといえます。

イデアホームは微動探査を採用しています。微動探査は、建物の敷地ごとにピンポイントで地震による揺れの度合いを測定する技術で、土地を破壊せずに地盤状態を調査します。地中の微細な揺れを計測し、その揺れの伝播パターンから地盤構造を解析します。微動探査を行うことで、その土地で将来発生する可能性のある地震の影響を予測することができます。揺れの度合いが明確になれば、大地震を想定した耐震設計が可能です。

▼微動探査については、こちらの記事もご覧ください。

埼玉県の地盤が強い地域を知りたいならイデアホームへ

今回は埼玉県の地盤が強い地域について解説しました。できることなら、地震のリスクが高い地域には住みたくないと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、住宅の建設予定地や購入を予定している土地の地盤が弱い地域であったとしても、地震に強い家を建てることは可能です。地盤が強いことはもちろん望ましいですが、重要なのは、地震対策をきちんと取り入れた構造で家を建てることです。家を建てる際には、地盤の強度を正しく把握し、地震に強い家づくりをしている工務店・ハウスメーカーを選びましょう。

埼玉県の地盤について知りたい方や、地震に強い家の建て方を知りたい方は、耐震研究所やお近くのイデアホームまでお問い合わせください。耐震研究所では、阪神淡路大地震、東日本大震災、熊本地震の揺れを体感できます。夏休みの研究として、地震について学ぶのはいかがでしょうか?

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