埼玉県で地震に強い・弱い地盤ランキング〜安心安全な家づくり〜
埼玉県内で地震に強い家づくりを検討中のかた必見! 埼玉県の40の市の地盤増幅率をもとに、強い地盤と弱い地盤とをランキング形式で紹介しています。
耐震のノウハウ
2024/08/21
目次
埼玉県で安心・安全な住まいを選ぶための地盤ランキング
地震大国日本では、安心・安全な住まいを選ぶための選択肢として地盤の強さが重要視されています。地盤の強度や性質(揺れやすさ)は建物の耐震性に直結します。長く安心して住める家を建てたい場合には、地盤について知っておく必要があるといえるでしょう。埼玉県は地形や地質が多様な県であり、地域によって地盤の強度や性質が大きく異なります。あらかじめ、家を建てたい土地がどんな地盤なのかチェックしておきたいところです。
そこで、埼玉・東京で地震に強い家づくりを手がけるイデアホームが、埼玉県内で地盤が強い地域と弱い地域のランキングを作成してみました。この記事を参考に、最適な土地選びを進めていただければ幸いです。
わからない点がありましたらお気軽にイデアホームにご質問ください!
地盤の重要性とは?
地盤の強さは、地震被害に大きく影響します。しかし、一般的に「地盤の強さ」というと、建物が部分沈下して傾いてしまう「不同沈下」という現象が起きやすいかどうかという見方で語られることが大半です。家づくりの専門家であっても、地震被害が地盤に大きく影響されることを認識していないかたも大勢いるのが実情です。しかし、地震被害を避ける家づくりをするのであれば、地盤の特性を知ることが非常に重要になります。地盤が強い(揺れにくい)かどうかは、建物の安全性に直結します。
しかし、ひと言に「地盤が弱い」といっても、「軟らかくて沈下しやすい場所」を指す場合もあれば「地震で揺れが増幅されやすく建物に大きなダメージが及ぶ場所」を指す場合もあります。「軟らかくて沈下しやすい場所」が沈下した結果、建物が不安定になり、耐震性が失われることもあります。
そのため、家を建てる前に地盤調査を行い、その土地がどんな地盤なのかを把握することが大切になります。「地盤が軟らかい」ことがわかれば、必要に応じて地盤改良を行うことで、不同沈下しにくい家づくりができます。「地盤が揺れやすい」ことがわかれば、大きく揺れても大丈夫な耐震性の高い家づくりができます。地盤に合わせた対策を取ることが大切です。
イデアホームでは地盤調査に「微動探査」を採用しています。
地盤調査は一般的に「SWS法」が採用されていますが、イデアホームではさらに「微動探査」も行っています。微動探査は地盤の揺れかたや特性を測定する地盤調査方法で、建物の耐震性能を評価する際に用いられます。この技術では、非常に小さな揺れ「微動」を解析し、SWS法よりも地盤の揺れやすさを精密に測定します。
微動探査のメリット
- 地盤が「揺れやすい」か「揺れにくい」かを詳細に調査可能
- 地震時の地盤の揺れやすさや周期の特性を精密に測定
- 得られたデータを建物設計に反映し、揺れに強い建物を実現
- 穴を開ける必要がない非破壊検査のため、施工場所への影響が少ない
- 狭いスペースでも調査可能
- ボーリング調査(穴を開ける調査)に比べてコストパフォーマンスが高い
こんなかたにおすすめ!
- 地震に強い家を建てたいと考えているかた
- 地盤調査のコストを抑えたいかた
埼玉県の地盤ランキング
それでは、地盤ランキングを見てみましょう。
このランキングは、国立研究開発法人「防災科学技術研究所」の地震ハザードステーションJ−SHISで公開している「地震ハザードカルテ2024年版」の表層地盤の情報をもとに作成しました。ランキングはあくまで地震ハザードカルテのデータに基づいたものであり、地震や地盤の専門家によって異なる見解が示される可能性があります。
ランキングの順位は埼玉県内の40の市(さいたま市のみ大宮区と中央区の2箇所計測)の「地盤増幅率」のデータから決定しています。地盤増幅率とは、地盤が地震の揺れをどの程度増幅するかを示す指標です。地盤増幅率が高い地域は揺れやすいと考えられます。
「地震ハザードカルテ」は、全国の地震リスクを客観的に把握するための重要な情報源です。今回の指標だけでなく、南海トラフ地震による影響度や総合評価をレーダーチャートで見ることが可能です。今住んでいる住所や、住みたいと思う住所で検索をしてみることをおすすめします。
埼玉県の地盤の強いランキングトップ5
埼玉県の地盤の強い地域は、秩父市や東松山市、飯能市などの砂礫質台地や火山灰台地が多く分布する地域に集中しています。これらの地域は地震時に揺れにくく、安全性が高いと考えられます。埼玉県の西側、山間部は地震に強い地域が多くなります。
1位 埼玉県秩父市
2位 埼玉県東松山市
3位 埼玉県飯能市
4位 埼玉県深谷市
5位 埼玉県日高市
計測地点 | 地盤増幅率 |
---|---|
埼玉県秩父市熊木町 付近 | 0.85 |
埼玉県東松山市松葉町1丁目 付近 | 1.01 |
埼玉県飯能市大字双柳 付近 | 1.03 |
埼玉県深谷市仲町 付近 | 1.06 |
埼玉県日高市大字南平沢 付近 | 1.11 |
埼玉県の地盤の弱いランキングトップ5
埼玉県の地盤の弱い地域は、埼玉県の東側、とくに東京都心に近い南東側のエリアと、北東部のエリアに集中しています。イデアホームのある八潮市も揺れやすい地域であるため、地震に強い家づくりを最も大切にしています。
1位 埼玉県幸手市
2位 埼玉県吉川市
3位 埼玉県八潮市
4位 埼玉県三郷市
5位 埼玉県加須市
計測地点 | 地盤増幅率 |
---|---|
埼玉県幸手市東4丁目付近 | 3.16 |
埼玉県吉川市きよみ野1丁目付近 | 2.48 |
埼玉県八潮市中央1丁目 付近 | 2.47 |
埼玉県三郷市花和田 付近 | 2.34 |
埼玉県加須市三俣2丁目 付近 | 2.32 |
上記のランキングは、地震ハザードカルテの数値によって算出されたランキングであり、数値は1年に1度変更されます。ハザードマップの地盤増幅率は、あくまでも過去の地形などのデータにもとづく推定です。さらに今回は市内の一部の地域の数値をもとにしているため、同じ市内でも地盤増幅率が大きく異なる可能性があります。実際の地盤の強さを知るためには、建築地をボーリング調査や微動探査で調査する必要があります。
また、地震増幅率が同じであっても、建物の構造や家の基礎の設計、地震の規模や震源地など、さまざまな要因によって地震時の被害が変化する点にはご注意ください。
▼埼玉県の地盤の特性や地域性については、この記事でさらに詳しく解説しています。
地盤が弱くても地震に強い家づくりは可能です
今回は埼玉県の地震に強い地盤、弱い地盤についてランキング形式で紹介しました。今回はあくまでも地盤の強さ(地盤増幅率)のみを考慮したランキングのため、住みやすさや利便性などは考慮されていません。都心に近く便利なエリアは地盤が弱い傾向にあるため、悩んでいるかたも多いのではないでしょうか。
しかし、地盤が弱い地域であっても、適切な対策を講じることで地震に強い家を建てることができます。重要なのは、地震対策をきちんと取り入れた構造で家を建てることです。家を建てる際には、「地盤の強度や揺れの増幅率などを正確に把握した上で、地震に強い家づくりを行っている工務店やハウスメーカー」を選ぶことをおすすめします。
埼玉県の地盤や地震に強い家づくりについて知りたいかたは、耐震研究所やイデアホームのモデルハウスにお越しいただければ、詳しいご説明をさせていただきます。さらに、耐震研究所では過去の大地震の揺れを体感できる設備もご用意しています。お子さまの夏休みなどの研究テーマとして、地震について学ぶのにもおすすめの施設です。ご家族でお気軽にお越しください。
イデアホームで家を建てるメリット!
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